「目標のない貯金は、ゴールのないマラソンのようなものです。」
予算経理の現場では、単年度の予算だけでなく、3〜5年先を見据えた「中期経営計画」を策定します。これがないと、目先の支出に一喜一憂し、組織の長期的な成長が止まってしまうからです。
29歳で1,000万円という節目を通過した僕が、現在運用しているのが**「5カ年家計計画書」**です。目指すゴールは、35歳での資産3,000万円達成。
今回は、経理の知識をフル活用した「絶対に挫折しないライフプラン」の描き方を解説します。
1. なぜ「5カ年」なのか?(経理的視点)
1年では変化が小さすぎ、10年では予測不能な変数が多すぎます。家計において「5年」は、以下の理由で最適なスパンです。
- ライフイベントの可視化: 車の買い替え、住宅購入、昇給のタイミングなど、ある程度正確に予測できます。
- 複利の効果を実感できる: [資産の再配置(#04)]を行った投資信託が、目に見えて成長し始めるのが5年目あたりからです。
2. 5カ年家計計画書の「3ステップ」作成術
僕が実際にスプレッドシートで作成している手順を公開します。
ステップ①:固定費の「徹底的な絞り込み」を維持する
計画の前提となるのは「毎月いくら積み立てられるか」です。ここで[格安SIM(#06)]や[保険の見直し(#11)]で浮かせた「月々の余剰金」が、5年スパンでは120万円以上の差になって現れます。
ステップ②:ライフイベントの「負債」を予約する
5年以内にある大きな支出を、あらかじめ「決算予定」として組み込みます。
- 例: [マツダCX-5(#31)]の維持費や、[夫婦の予算管理(#29)]に基づいた旅行代など。 これらを「突発的な出費」にしないことが、計画を狂わせないコツです。
ステップ③:期待収益率を「保守的」に見積もる
経理のシミュレーションでは、最悪のケースも想定します。僕は年利3〜5%と保守的に見積もり、市場が停滞しても目標に届くよう、入金力を調整しています。
3. 35歳3,000万円へのシミュレーション
僕自身の現状(29歳・1,000万円)から、5年後のイメージは以下の通りです。
- 現在の資産: 1,000万円
- 毎月の積立: 月15万円 + ボーナス
- 運用利回り: 年利5%(期待値)
- 5年後の着地: 約2,400万円前後
「あれ、3,000万円に届かない?」と思われたかもしれません。ここがポイントです。計画を立てることで、**「あといくら入金力を上げる必要があるか」「副業や節税をどれだけ強化すべきか」**という具体的な課題が明確になるのです。
[→ 30歳を前にして。正体不明の「将来の不安」を「具体的な数字」にデバッグしたら心が軽くなった話(#39)]
まとめ:計画が「迷い」を消してくれる
「このままのペースで大丈夫だろうか?」という不安は、数字にして可視化することで消え去ります。
5カ年計画は、一度立てたら終わりではありません。本業の決算と同じように、半年に一度は進捗を確認し、微調整を行います。この「カイゼン」の積み重ねが、気づけばあなたをアッパーマス層(資産3,000万円以上)へと押し上げてくれます。
[→ 家計改善は「終わりのないカイゼン」。MK Money Labが定義する、数字の先にある理想の暮らし(#40)]
あなたも、ノート1枚からで構いません。5年後の「理想のバランスシート」を書いてみませんか?
次に読んでほしい記事
計画を確実に実行するためには、まず「足元の支出」を徹底的に最適化する必要があります。まずは情シスの知恵を活かした通信費の見直しから始めましょう。 [→ 【情シスの失敗】格安SIM4回乗り換えで学んだ「通信品質」のリアルな境界線(#06)]

