#31 あえて「10年ローン」でCX-5を買う。資産1000万超の経理マンが選んだ「攻めの負債」戦略

「借金をしてまで車を買うなんて、家計管理の敗北だ。」

かつての僕もそう思っていました。しかし、予算経理の仕事を通じて「資本コスト」と「運用利回り」の概念を深く理解した今、僕の答えは違います。

2024年、僕は愛車のマツダ・CX-5を**「10年ローン(120回払い)」で購入しました。資産1,000万円を超えているので、現金一括で払う能力は十分にあります。それでもあえてローンを選んだのは、それが僕の[5カ年家計計画(#05)]において、「年率1.35%」という圧倒的に有利な条件**を引き出せたからです。

今回は、感情的な「借金嫌い」を捨て、数字で勝負する経理マンの「攻めのカーローン活用術」を解説します。


1. 「1.35%」 vs 「5%超」の圧倒的なスプレッド

僕が組んだローンの金利は、驚きの年**1.35%**です。一方で、僕のインデックス投資([#16:iDeCoの実績]など)の平均利回りは年5%を超えています。

  • 現金一括(400万円)の場合: 手元から一気に現金が消え、5%の運用機会(年20万円の利益)を損失する。
  • 10年ローンの場合: 400万円を運用し続けながら、1.35%の利息を払う。

この差引**「3.65%(年)」の利益**こそが、僕がローンを選んだ最大の理由です。情シスの視点で見れば、手元のキャッシュ(リソース)を固定資産にロックさせず、流動性を保ちながら「利益を生むエンジン」として稼働させ続けるシステム構築と言えます。


2. インフレ局面では「負債」が資産を守る

経理の視点で見ると、今の100万円と10年後の100万円は価値が異なります。

  • 通貨価値の下落: もし今後インフレが進めば、現金の価値は下がります。しかし、1.35%という超低金利で固定された「負債」は、相対的に価値が目減りしていくため、実質的な返済負担は軽くなります。
  • 固定金利のヘッジ機能: 10年という長期でこの低金利を固定することは、将来の金利上昇リスクに対する最強の防御策(保険)になります。

3. 「月次決算」を安定させるためのフラット化

[家計の自動化(#02)]において、突発的な数百万円の支出はキャッシュフローの「巨大なバグ」になります。

  • 支出の平滑化: 10年ローンにすることで、毎月の支払額を一定の「固定費」として管理できます。
  • 心理的余裕: 手元に厚い現金を残しておくことで、[仮想通貨(#20)]のような変動の激しい資産を持っていても、メンタルを安定させて[サイドFIRE(#36)]への道を歩み続けられます。

まとめ:車は「消費」だが、買い方は「投資」

マツダ・CX-5という素晴らしい車を楽しみながら、同時に資産形成のスピードを落とさない。

  1. 1%前半の超低金利ローン(1.35%)を勝ち取る
  2. 浮いた現金を「利回り」の期待できる資産へ再配置する
  3. 10年という長期スパンで、複利の力を味方につける

「ローン=悪」という常識を捨て、企業の財務戦略のように家計を運営する。これが、30歳を前に[資産1,000万円(#01)]を達成した僕の、合理的で少し尖った結論です。


次に読んでほしい記事

ローンという「買い方」が決まったら、次は「車種」選びの経済合理性を検証します。

  1. リセールバリューの徹底比較 [→ ハリアー vs CX-5。リセールバリューの罠を「初期投資と運用益」で解剖する損益分岐点(#32)]
  2. 維持費の可視化術 [→ 車の維持費を「月次決算」せよ。税金・車検・保険をフラット化して家計のバグを消す技術(#33)]

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